通訳案内士Kayのシンプルな暮らし

通訳ガイドのこととか、暮らしのこととか

映画や本も好きだけど

東京での用事が終わり、
今、新幹線に乗っています。

 

お盆シーズンなので
新幹線はほぼ満席です。

 

 

わたしの周りの席には、

 

水平方向に
チャレンジしている(課題がある)
外国人観光客。

 

すでに退屈してしまっているのに
お父さんやお母さんに
あんまり相手にしてもらえない
2歳か3歳の男の子。
さっき彼は、この劣勢を
一発大逆転する決めゼリフを
叫びました。
「うんち出る」
どうやらさっき行ったばかりらしく
彼のもくろみは外れました。
しかし、彼はこの路線を
維持する方針のようです。
彼は次なる一手を打ちました。
「ここでうんちしてみる」

 

人間観察が好きなわたしとしては
彼の今後のパフォーマンスに
大いに期待しています。

 

それから、隣に座っている
わたしの娘。
彼女は、現在、マンガを熟読中です。
何くわぬ顔をして
わたしと娘との間にあるひじ掛けの
かなりこちら側まで
ひじを突き出していて
わたしの領地をじわじわと
侵略中です。
静かな領土争いが勃発しています。

 

 

今日は、午前中2時間弱ほど
時間があったので、
東京駅の構内をブラブラしました。

 

わたしは大学生のとき
東京に住んでいたのですが、
方向音痴なのに加えて
東京駅の構内があまりに変わっていて
迷いまくりました。

 

「今日は見るだけ」の予定でした。

 

東京駅の構内にある
雑貨屋さんや
おみやげもの屋さんに入ると、

 

「季節限定」
「東京限定」
「ここだけ」

 

わたしの心を見透かしたような殺し文句や
心がワクワクするような
ディスプレイが踊っています。

 

彼らの巧みなマーケット戦略に
徐々に心を侵され、
完全敗北を喫しました。

 

敗北モードから立ち直るため、
東京駅の外に出て、
東京駅のレトロな外観を
写真に撮りました。

 

 写真を撮っていると、
60歳くらいで、
渡部陽一を1.5倍くらい
横に引き伸ばした感じの、
人の良さそうな男性が
「写真、撮ってあげましょう」
と声をかけてくれました。

 

彼はわたしのiphone
「ここに立って」
「今度はもうちょい横」
とかあれこれ指図して
写真を20枚くらい撮ってくれました。
1枚で十分だったのですが、
せっかくなので
モデルの気分を味わいました。
勝手に「わたしが美しかったから」
という設定にしました。

 

映画や本、旅行などで
別世界を体験するのも大好きですが、
自分の普段の世界の中に
面白いシーンを見つけるのも大好きです。

シュールでちょっと笑える、

そんな場面は普段の生活にこそゴロゴロ転がっています。

 

さっきの「うんち坊や」は
きばりながら寝てしまったようです。

 

もうすぐ京都です、
わたしもちょっと昼寝します。