通訳案内士Kayのシンプルな暮らし

通訳ガイドのこととか、暮らしのこととか

カンボジア旅行記②カンボジア人通訳ガイドに案内してもらった

カンボジアで日本語の通訳ガイドさんを

プライベートで雇ってみました♡

 

日本語のお上手なカンボジア人の男性ガイドさんでした。

ところどころ、ちょっと日本語が変なのですが、

これって、私が普段、ぜったい英語でやってるやつだ、

と思って、ますます親近感がわきました。

 

タランチュラのことを「タランチュラン」と

連呼するのはちょっと面白かったですが、笑。

でも、こういうことって自分では気づかないですが

絶対私もやってるやつなのです。

 

ガイドさん:カンボジアは内戦で多くの人が死にました。

1975年から1978年の3年間だけでも100万人とか

150万人とかの人が虐殺されました。

多くの人は知識階級の人で、ある日、警察に呼ばれて

そのまま帰ってこない、という人がたくさんいました。

僕は1980年代生まれなので、この時代は

経験していないのですが、家族は大変な思いをしました。

今も医療が発達していないせいもあって

カンボジアは平均寿命が65歳なんですよ。

 

わたし:えっっ、信じられない!

65歳っていったら日本では60歳で退職して

さぁて、これから第二の人生をエンジョイしよう、

という歳なのに!!

 

ガイドさん:本当ですよ。その証拠に

通りを歩いている人を見てみてください。

おじいさんとかおばあさんは見かけないでしょう?

 

わたし:ほんとだ。みんなかなり若い。

ガイドさんの人生設計っていったらどんなのですか?

 

ガイドさん:そうですね。ぼくは今35歳で

子供が5歳なので、子供が学校を出て、

ちゃんと仕事についたところを見届けて

安心して死にたいですね。

 

わたし:ひぇーーー。健康には気をつけて

お互い長生きしましょうね!!

 

(結婚の話から)

ガイドさん:カンボジア人は占いをとても

信じるんですよ。

結婚を考える時には、両方の家族がみんなそろって

占い師のところに行って、占ってもらいます。

占い師が「このカップルはダメだ」と言ったら

それまでいくらうまくいっていたとしても

多くの人は別れますね。

 

この日はアンコールワットを案内してもらいました。

私はアンコールワットの壁画に書かれている絵に

興味があって、旅行の前に、壁画にまつわる神話とかを

読んでいったりしていたのですが、

ガイドさんはそこらへんは

軽くスルーでちょっとさみしかったです。

多分、そういうお客さんがこれまで少なかったのかも

しれませんね。

 

やはり、お客が知りたいこと、興味がある分野を

的確につかむことが大事だな、と思いました。

日本で外国人を案内していても、

写真を撮ることに興味がある人、

歴史に興味がある人、

食べ物に興味がある人、

買い物に興味がある人、

いろんなパターンがあります。

 

通訳ガイドの仕事をしていくうえでは

お客さんの興味の対象について

満足のいく説明と満足のいく対応を

することができたら、そのツアーの

満足度はバッチリなんだと再確認しました。