通訳案内士Kayのシンプルな暮らし

通訳ガイドのこととか、暮らしのこととか

本当に日本の子供が「ギブ・ミー・チョコレート」って言ってたのか聞いてみた

8月は広島・長崎の原爆の日があり、

終戦記念日もあり、で

平和について考えさせられる機会が

多い月です。

 

わたしは広島で通訳ガイドをしています。

 

東京や京都だけでなく、

わざわざ広島を訪問先に

選ぶお客さんを相手にするので

平和、戦争、原爆についての考えを

交わす機会も多いです。

 

去年の夏のことなのですが、

個人のお客さんを平和公園

案内するお仕事をしました。

 

92歳のアメリカ人男性がお一人だけ、

と事前に聞いて、ゆめは

 

 かなりなお年だけど大丈夫かしら

 

と少し心配していました。

 

待ち合わせ場所のホテルのロビーに

行くと、小柄だけれど、

シャキンと背筋を伸ばした、

スマートな男性が現れました。

とても92歳には見えません。

 

足取りもとても軽やかで

スタスタと平和公園の中を

歩き回りながらご案内しました。

 

彼の話もいろいろ聞きました。

 

彼は第二次世界大戦

進駐軍として熊本に2年住んでいて

今回は、戦後初めて日本を訪れた

ということでした。

 

 

終戦後2〜3ヶ月くらい経ってから

だったかな。

 

船で大阪に到着して、

そこから電車に乗って

神戸、広島を通って

熊本まで行ったんだよ。

 

広島の焼け野原の景色は

衝撃的だった。忘れられない。

 

熊本まで電車で行くんだけど

途中、どういうわけか

しょっちゅう電車が止まるんだよ。

電車の窓を開けて

風景を眺めてたよ。

 

 

ここまで聞いて、わたしは

どこで見たのかも覚えていませんが、ふと

戦後の写真か映像で

ジープに乗ったアメリカ兵に

日本の子供が群がって

「ギブ・ミー・チョコレート」

と言っている場面を思い出しました。

 

 

本当に日本の子供は

「ギブ・ミー・チョコレート」って

言ってたのかしら?

一部の子供が言っていたのかしら?

それとも、全国的に言っていたのかしら?

 

彼に

「日本の子供にギブ・ミー・チョコレートって

言われたことある??」

と聞いてみました。

 

すると彼は、

「言われたよ。

熊本でも、電車に乗った時でも。

電車が止まって窓を開けてると

子供たちが寄ってきて

キャンディー、キャンディー、

とか

ギブ・ミー・チョコレート

とか言ってたよ」

 

彼は東京や横浜には行っておらず、

地方にいる間に

それを言われていたのですから

「ギブ・ミー・チョコレート」

は全国区だった、ということですね!!!

 

「ギブ・ミー・チョコレート」と

言われたことのある人に出会うなんて

レアな体験をしました。

 

平和ネタは思うことがたくさん

あるので、また少しずつ書きますね。