神道って宗教じゃないの??
以前、通訳ガイドの仕事でご一緒した方から
こんなことを言われました。
神道って宗教じゃないんでしょ?
えーーーー、そうなの??初耳!
わたし、ガイドの仕事で堂々と
なんて言ってるんですけど。
ネットで見てみると、神道は
①教祖がいない
②教義・経典がない
主張もありますが、これらは歴史書であり、
経典ではない、という見方をしている。
③布教活動を一切していない
という要素からすると
神道は宗教ではない、
という主張は存在しています。
「宗教」の定義自体が
明確に一つではないことが
混乱の原因のようです。
広辞苑には、
神または何らかの超越的絶対者、あるいは
卑俗なものから分離され
禁忌された神聖なものに関する信仰・行事。
(中略)多くは教祖・経典・教義・典礼
などを何らかの形でもつ。
精選版 日本国語大辞典には、
人間生活の究極的な意味をあきらかにし、
かつ人間の問題を究極的に解決しうると
信じられた営みや体制を総称する
文化現象をいい、
その営みとの関連において
神観念や聖性を伴う場合が多い。
原始宗教や、呪物崇拝、多神教、
世界的な規模のものがあり、
文化程度、民族などの違いによって
多種多様である。
これら二つの辞書の定義だけでみても
神道がそこに入るとも書かれていないし、
入らないとも書かれていない。
神道が宗教か否かについて
明確な答えは出ていないようです。
でも、通訳ガイドの仕事のときに
イスラム教徒のお客さんが
グループの中にいて、
神社が観光ルートに入っている場合、
①教祖がいない
②経典がない
③布教活動をしていない
という理由で、イスラム教とちがって
という解釈を伝えることで
ひょっとすると
他のお客さんとずっと別行動、
という状態を避けることが
できるかも思いました。
この説は、一応心にとどめておこうと思います。
何かのときには使えるかもしれない。