通訳案内士Kayのシンプルな暮らし

通訳ガイドのこととか、暮らしのこととか

通訳ガイドがツアー中にひやっとしたこと①

これから通訳ガイドを目指そうという人のために

 

現役通訳ガイドが

仕事中にひやっとしたこと

 

を何回かに分けてご紹介しようと思います。

 

通訳ガイドの仕事にありがちなひやっと体験、

第1回目は、

 

お客さんを新幹線に乗せこむのに遅れそうになった

 

旅行業界では、

お客さんを指定の電車に乗せて、

ホームでバイバイすることを

「乗せこむ」とか「乗せこみ」と言います。

 

お客さんが観光地で写真撮るのに時間がかかりすぎたり

昼食のレストランで待たされて時間がかかったり

再集合の時間になってもお客さんが現れなかったり

予想外の出来事でツアーが長引くことがあります。

 

ツアーの終わりにお客さんを

指定の新幹線に乗せこむ場合、

時間に余裕を持ってツアーを進めないといけません。

 

旅程表に

「ここに連れて行きます」と書いてあるところには

必ず連れて行かなきゃいけないし、

「ここでご飯を食べます」と書いてあるときには

そこまでの道のりが渋滞していようと

「ここ」でご飯を食べないといけません。

 

自分が個人的に受注した個人客なら

行程に融通もききますが、

旅行会社から受注した、旅程がきちんと決まっている

団体ツアーの場合、

融通はききません。

 

難しいですが、

「そこをなんとかちゃんと乗せこむ」

のが通訳ガイドの仕事です。

 

時間にルーズそうなお客さんがいる場合、

英語があまり通じないお客さんが団体の中にいる場合、

足が悪くて早く歩けないお客さんがいる場合、

色々ありますが

起こり得るトラブルを予測してそれを回避する

のが大事です。

 

例えば、団体ツアーで

ある場所で自由行動の時間があり

再集合の時間を伝えるとき、

 

2時に、「ここ」で!!

と、ちゃんとホワイトボードに時刻を書いて

再集合の場所でそれを見せて伝える。

 

日本人がよく使う14時、は

外国人には伝わりにくいことが多いです。

混乱を防ぐためにも

2:00pm

と書きましょう。

 

これがお客さんにとって日本で最初の観光、の場合、

お客さんの時計の時刻がちゃんと合っているかも

確認しておきましょう。

 

わたしは、幸い、これまでに乗せこみに失敗したことは

ありませんが、道路の渋滞などで

かーなーりひやっとしたことは何度かあります。

 

お客さんに新幹線のホームまで

走ってもらったことが、、、、あります笑

 

お客さんが指定席のチケットを持っていて

それに乗れなかった場合、

最悪、ガイドにその代金を請求されることだって

あり得ます。

 

怖いです。

熱心に観光地の説明をするのも大事ですが、

ちゃんと時間管理をすることの方がもっと大事。

 

自分で受注した少人数のお客さんで

ツアー当日はホテルに帰って泊まる、っていう

お客さんの場合、

旅程管理は気分的にかなり楽です。

 

ちょっと遅れたけど、

ゆっくり見れたし良かった、良かった、

で終われますからね。

 

以上、

電車には乗り遅れないようにしましょう、でした。