ユダヤ人とイスラエル人の違いを教えてもらった
今回はイスラエルのテルアビブ近郊から
来た60代のイスラエル人のご夫婦とそのお母さんです。
妻:私たちはユダヤ教徒だから豚肉は食べないのよ。
夫:ぼくはあまり熱心なユダヤ教徒じゃないから
サンドイッチに入ってるハムくらいなら
嫁さんの目を盗んで食べちゃうけど。
なぜ後からできたキリスト教の方が
世界に広まってしまったんでしょうね。
妻:ユダヤ教はとても閉鎖的な宗教なのよ。
たとえばあなたがユダヤ教に入信しようとしても
世界中に出かけて行って布教活動とかしなかったのよ。
イスラエルという国の国籍を持っている人、
っていうのが私たちの定義かな。
わたし:え??お父さんがユダヤ人でお母さんが日本人だったら
ユダヤ人にはならないんですか?
妻:それがならないのよねぇ。
とにかく母親がユダヤ人じゃないとだめ。
母親は自分が生むから自分の子だと言えるけど
父親がユダヤ人だとしても
その子がその父親の子だとは言い切れなかったり
するからでしょうね。
(お母さんの90歳の誕生日に日本旅行を
しているという話題から)
わたし:90歳でアクティブに日本旅行を
楽しむなんてすごいですね!
わたしもそんなおばあちゃんを目指します。
90歳母:イスラエル人は海外旅行が大好きなのよ。
年に2回とか3回とか海外旅行するのは
けっこう普通のことなの。
で、90歳の誕生日にどこ行きたい?と
息子に聞かれて、即座に
「日本に行きたい!」って答えたわ。
わたし:どうして今回は日本だったんですか?
ちょっとしたブームなのよ。
日本に行った人が、みんな口をそろえて
「日本はすごいよ。日本は楽しいよ。
日本は綺麗だし、安全だし、食べ物は
美味しいし、文化が全く違って刺激的だから
絶対行くべき!!!!」
って言うのよ。だから私も行ってみたくなってね。
わたし:イスラエル人の日本に対するイメージって
どんなものですか?
夫:実は日本に対するイメージって
全然持ってなかったんだよ。
日本は遠すぎて具体的なイメージを持てなかった。
日本人もイスラエル人に対するイメージって
あまり持ってないんじゃない?
ただ、周りがあまりに「日本に行くべき」って
言うもんだからとても興味を持ったんだよ。
来てみたら本当に素晴らしい国だった。
最近、イスラエル人の旅行客が増えていると
思います。
日本は1年間に4000万人の海外旅行客を迎えることを
目標にしてます。
日本でいい思い出を作って帰国してもらって
彼らにどんどん日本を宣伝してもらわないといけませんね。
通訳ガイドも日本の印象を左右する
重要な役割を担っています。
おもてなし、がんばります。