通訳案内士Kayのシンプルな暮らし

通訳ガイドのこととか、暮らしのこととか

小学生英語 空耳あるある

小学生に英語を教えていると、

いろんな英語を

とても面白く聞き間違えます。

小学生の子供たちにとって、

英語は聞きなれない音満載の

不思議な言語。

 

つい先日も、私が

 

OK, I'll show you the card.

 

と言うと、

 

すかさず一人の男の子が

「え?醤油どこ?」

 

確かに、show youは醤油ですが、、、(^^;

 

 

the card、、「どこー」

 

んーー、わからなくもない、、、

 

でも、わたくし、ちゃんときちんとthe cardと発音しましたけども!!!

 

植物園のbotanical garden

という言葉が出てきたときには

「豚肉ガーデン」

 

Yes, I do.は

「やっさい(野菜)ジュース」

 

How old are you?は

「ハロー、ラー油」

 

もはや感動しかありません。

 

日本語にしか触れたことのない

子供たちにとって、

英語の舌やくちびるの動きは

完全に初めてのもの。

外来語が身の回りにあふれている

とはいえ、初めての音は

聞き取ったり、

真似をして言ったりするのは

とても難しいことです。

 

「TH」の発音や、

「L」や「R」の発音など、

苦労します。

 

先日、このことを再認識する

とてもいい経験をさせてもらいました。

 

私はガイドで

アラビア語圏のお客さんと

ご一緒する機会がちょくちょくあるので、

簡単な挨拶くらいは

アラビア語で言えるようになりたいな、

と思って、

気楽な気持ちでお客さんに聞いてみました。

 

「おはようございます、って

アラビア語で何て言うんですか?」

 

すると、

彼がアラビア語で教えてくれたのですが、、

 

一切、全く、最初の一文字さえも

真似できませんでした。

 

自分でもびっくりでした。

自分ではそれなり、

割といい耳してるつもりでいたのですが、

 

最初の一音の時点で

どんな音なのかさえも

キャッチできなかったのです。

 

つまり、

日本語にも英語にもない音だったから

聞き取れなかった、ってことです。

 

彼にもう一度言ってもらいましたが、

頭の中で

カタカナにすら変換できない感じの音

ったと思います。

 

全くダメでした。

「へ?今何て言ったの??」状態です。

 

この体験をして、

「あーー、小学生の子たちは

英語を習うとき、この状態なわけね!!」

と気づきました。

英語は身の回りにあふれているし、

ついつい、

「聞いた通りに真似すればOK」

と気軽に思ってしまいがちですが、

全然真似できない子供の気持ちが

めちゃくちゃよく理解できました。

 

これ以来、私は、

小学生の子供たちが

英語を勉強している気持ちは、

私が

アラビア語を勉強する気持ちと同じだ、

と思うようにしています。

聞き取れない、真似できない、

っていうのはとてもナチュラルなこと。

一つ一つの音をゆっくりと、

口元を見せながら教えることの大切さを

感じた出来事でした。