アメリカ人はなぜソフトクリームが好きなのか?アメリカ人の考え
今回は、サンフランシスコからの70代のご夫婦です。
(ソフトクリームを食べているアメリカ人らしき
観光客を見て)
わたし:アメリカ人てものすごくソフトクリーム
好きですよね。どうしてそんなに好きなんですか?
妻:ん~、自分的には、だけど、
アイスクリームとかソフトクリームっていうのは
子供の頃の特別な感情を思い出させるものなの。
夏になると、お父さんが「よ~し、今日は
アイスクリームを食べに連れていってやるぞ」
と言って車でちょっと行ったところにある
アイスクリームやさんに連れて行ってもらえるの。
アイスクリームを見ると、その時のとっても
ハッピーな気持ちを思い出すわね。
他のアメリカ人がなんでアイスクリームが好きかは
よくわからないけど、私にとっては
アイスクリームはそういうものよ。
(トランプ大統領の話題から)
わたし:私が出会うアメリカ人のお客さんは
ほぼ100%トランプ大統領のことを
悪く言いますが、でも、彼は選挙で選ばれてる
わけですよね?
妻:彼はアメリカ社会の中の、白人の低所得層に
支持されたのよ。自分たちの貧しい状況を
改善してくれるという希望を持って。
彼はビジネスには向いているのかもしれないけれど
アメリカ全体のためには正しいことをしているとは
思えないわ。
(会社勤めの話題から)
夫:企業の品質向上に貢献した、
エドワーズ・デミングって人のこと知ってる?
わたし:いいえ、初めて聞きました。
どんな人なんですか?
なんだけどね。日本に滞在しているときに、
統計学者としての立場から
日本の企業に品質向上のためのアドバイスをして、
日本企業はデミングの提唱する手法を
しっかりと取り入れた。
そのおかげで日本製品の品質が戦後に飛躍的に
向上したんだよ。
これによって日本製品はコスト削減に成功して
日本製品が世界を席巻することになった。
提唱したんだけど、アメリカ人は彼の意見に
全く耳を傾けなかった。
日本製品に完全に押される状況になって初めて
「日本製品はなぜあんなに高品質なのか?」と研究したわけさ。すると、日本人が
終戦後にデミングが提唱した手法を
取り入れたからだ、ということがわかった。
アメリカ人も最初からデミングの言うことを
ちゃんと聞き入れておけばもうちょっと
経済状況も変わっただろうにね。
自動車会社のフォードとかもデミングの
手法を取り入れることで1980年代に
復活を遂げているんだよ。
デミング、って初めて聞きました。
日本製品が高品質になった陰にこんな学者さんが
いたんですね。