通訳案内士Kayのシンプルな暮らし

通訳ガイドのこととか、暮らしのこととか

大柄なアメリカ人が和式トイレに挑戦した話

今回は、大柄な80代前半の

アメリカ人のおじいちゃんの話です。

 

(トイレ休憩を終えて)

男性:日本のトイレはすごいね。

きれいだし、とても快適だ。

 

わたし:日本では洋式のトイレが普及して

しかも、ハイテク化しています。

 

男性:ぼくは1970年代に

一度日本に来たことがあるんだよ。

40年前に日本の公衆トイレに入った時は

洋式トイレはほとんどなかった。

ほぼ全部和式トイレ。

今の日本では和式トイレに入ると

「和式トイレの使い方」が説明してあるだろ。

40年前に日本に来たときには、

洋式トイレに入ると

「洋式トイレの使い方」が説明してあったのを

覚えているよ。

 

わたし:えっっ、すごい!今ではすっかり

逆転してますね。

 

男性:アメリカでも昔、田舎の方では

日本みたいに床に穴が掘ってあるだけの

トイレがあったんだよ。

40年前に日本に来て和式トイレを使った時、

そのトイレが「水洗」だったのが

衝撃的にびっくりした。

アメリカの田舎のトイレでは水なんか

流れなかったからね。

ワォ、日本のトイレはハイテクなトイレだ、

と思ったもんだよ。

あと、日本の和式トイレはぼくみたいに大柄な

人間にとっちゃ小さすぎてね、笑。

どう頑張ってもはみ出しちゃうんだよ。

「大」の時にはどうすりゃいいんだ、って

困ったよ。

いちいち足を置く場所を変えたり

角度を変えたりして、

なんとかベストを尽くしたよ。

 

わたし:それは大変な思いをされたんですね、笑。

日本はいろんなものが「ジャパニーズ・サイズ」

ですからね。

 

原爆資料館を見終えて)

男性:ぼくは子供とはいえ、そこそこ

成長していたから、終戦の頃の記憶は

いくつもあるんだ。

ぼくはロサンゼルスに住んでいて、

日本人の強制収用所の近くだったんだ。

原爆が落とされた次の日、

アメリカの新聞はどこも原爆のニュースを

大々的に報道していたのをよく覚えている。

どんな風に報道したのかとかは

子供だったし覚えていないんだけど、

ニュースを見た記憶があるよ。

 

ここまで話を聞いて、もっと掘り下げて

聞きたかったのですが、団体ツアーだったので

他のお客さんに話しかけられて、

会話が途中で終わってしまいました、残念。

もっと聞きたかったな。