アフロヘアーのイギリス人が日本を歩いていると起こること
今回はロンドンから来た、
ナイジェリア系イギリス人の40代女性お一人さまです。
彼女は、アフリカ系の人ではよく見かける縮れっ毛を、
キレイに広がらせて肩くらいまで伸ばしていて、
とってもよくにあっているのですが、
とってもよく目立っていました。
髪の毛の体積だけで実際の頭の4倍くらい
ありそうな印象です。
通りを歩いていると
すれ違う人ほぼ全員に「二度見」されます。
小学生低学年の行列とすれ違ったときには
全員あんぐり、でした。
そして大人3人には実際に話しかけられました。
「すごい髪だねー、ちょっと触ってもいい?
ついでに一緒に写真撮ってもいい?」
「すみません、素敵な髪なので
ちょっと触らせてもらってもいいですか?」
「どちらから?はぁーイギリスから!
格好のえぇ髪しとるねぇ。
うえるかむ・つー・ジャパン!」
わたし:ごめんなさいね、気を悪くしないでね。
彼女:あら、慣れてるから大丈夫よ、笑。
日本はまだマシな方で、タイに行ったときなんて
わたしの周りに人垣ができたのよ。
こんなヘアスタイルを見たことがないのよね。
(独身だという話から)
彼女:わたしの両親はナイジェリア人なのよ。
ナイジェリアでは、女性は結婚するべきだし、
結婚したら子供を産むべきだし、
そうでない人生なんて意味のないものだ、という
ものすごい固定観念があるのよ。
だから、わたしが結婚していないもんだから
両親は早く結婚しろとうるさいわ。
(名前の話から)
彼女:普通はファーストネームとファミリーネーム、
あとミドルネームがある人もいるけど、
普通は1人につきせいぜい3つの名前でしょ。
ナイジェリアはもっと多いのよ。
わたしは5つの名前があるのよ。
このうち一つは、おばあちゃんの名前。
わたしが生まれる直前におばあちゃんが
亡くなったので、おばあちゃんが
生まれ変わるように、ってつけられたみたい。
でもさ、「おばあちゃんが生まれ変わるように」って
わたしからしたら迷惑な話よね。
わたしはわたしよ。
(ロンドンは物価が高い、という話から)
彼女:イギリスはロンドンがある南部と
マンチェスターがある北部とに
どことなく分かれている感じね。
南部が圧倒的に人気だし
ロンドンは物価が高くてもとても人気の街よ。
でも、最近、北部のマンチェスターが
おしゃれな街にどんどん進化して来ていて
とっても勢いがあるわ。
ロンドンでは家を建てるなんて夢のまた夢だけど、
マンチェスターなら土地が安いから建てられるのよ。
広告でも、「3000万円あれば
マンチェスターでは、ほら、こんな素敵な家が
建てられます。
ロンドンだったらちっちゃな箱しか買えない」
っていうのが出てたわ。
いやぁ、外国人は見慣れてきているはずの広島県人も
今回のお客さんのヘアスタイルには
免疫がないということがわかりました。